ブレモントの新しいスーパーソニックウォッチはコンコルドの部品を使って作られている

ブレモントの新しいスーパーソニックウォッチはコンコルドの部品を使って作られている

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ブレモント / WIRED

ブレモントは航空界や軍事界と深い繋がりを持っています。だからこそ、象徴的な航空機であるコンコルドの50周年を記念して、同社にとって8番目の歴史的な限定版時計となる「ブレモント スーパーソニック」を発表したのも、驚くべきことではないのかもしれません。

ブレモントの作品を知る者ならきっとお馴染みの、この時計メーカーは航空機の部品を時計に取り入れています。ブレモント スーパーソニックには、ブランド初となる手巻きムーブメントが搭載され、8日間のパワーリザーブを実現しています。

実際、文字盤の12時位置にはパワーリザーブ表示が配置されており、残量を確認できます。つまり、スーパーソニックを1週間着用せずに放置した場合でも、着用し直した際に時刻が正確で、着用時と同じように機能しているはずです。

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ブレモントはこの時計に70年代風のスタイリングを取り入れ、サンバースト加工を施したホワイトの文字盤は、コンコルド専用に開発された高反射塗料を彷彿とさせます。スーパーソニックの青い針は、コンコルドの機体塗装に使用されているブリティッシュ・エアウェイズのブルーを表現し、秒針のインダイヤルには機体のシルエットを彷彿とさせるモチーフがさりげなく刻印されています。この時計は、スチール製300本、ホワイトゴールド製100本、ローズゴールド製100本の限定生産となります。発売は10月末で、価格は9,495ポンドからとなります。

1976年から2003年まで運用されていた超音速旅客機は、ライフルの弾丸よりも速く飛行し、大西洋横断の所要時間を半分に短縮しました。コンコルドはマッハ2.0で飛行していましたが、今日の民間ジェット機はマッハ0.85に達し、ニューヨークからロンドンまで3時間30分で飛行できます。

1974年に登録されたG-BOABコンコルド(通称アルファ・ブラボー)の金属が、超音速時計に使用されています。この機体は1976年5月に初飛行し、フィルトンからフェアフォードまで3時間32分で飛行しました。また、1998年ワールドカップでイングランド代表チームをフランスから帰国させる際にもこの機体を使用しました。

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ブレモントは、コンコルドのシルエットを時計のムーブメントに刻み込みました。機体から採取したアルミニウムを機械加工し、ケースバックのクリスタルガラスの下に装飾リングを配しました。

コンコルドのデルタ翼は軍用設計を流用したものです。抗力を低減し強度を高めるため、スカルプチャー・ミリングと呼ばれる技術を用いて、一枚のアルミニウム板から翼を成形しました。これにより、溶接やリベット接合のない翼が実現しました。この機体の翼が、臨界低速域だけでなく、高度に達する超音速域でも揚力を発生できることを確認するために、5,000時間以上の試験が必要でした。

この記事はWIRED UKで最初に公開されました。