海に棲む奇妙な魚たちとの深海探検

海に棲む奇妙な魚たちとの深海探検

カリフォルニア科学アカデミーの舞台裏を覗いて、「トワイライトゾーン」の魚や巨大なメガロドンの歯など、最高傑作の標本を鑑賞しましょう。

毒ヘビウオ

写真: DANTE FENOLIO/サイエンスソース

カリフォルニア科学アカデミーの魚類学芸員、ルイス・ロチャ氏の人里離れたオフィスには、絶対に立ち入り禁止だ。彼は特殊なスキューバ機器と技術を駆使し、フィリピン沖の200フィート、300フィート、時には400フィートの深さまで潜り、ほとんどの人が目にしたことのない、通常は潜水艇でしか到達できない生態系、トワイライトゾーンへと向かう。それは、ほぼ完全に暗闇に包まれた活気に満ちたサンゴ礁だ。実際、彼と同僚たちはあまりにも深く潜るため、潜水艦が沈まないように、少しずつ慎重に浮上するのに数時間かかる。時には、科学にとってほとんど未知の生態系を研究できる時間がわずか10分しかないこともある。

しかし、ロシャ氏らがサンフランシスコのカリフォルニア科学アカデミーに持ち帰ったトワイライトゾーンの標本には、ユニークなサンゴや魚などがあり、地球上で最も奇妙な生息地の一つのスナップショットをつなぎ合わせるのに役立っている。不思議なことに、光がほとんど差し込まないこの場所ではサンゴが繁茂しており、世界中のきらめく浅瀬のサンゴ礁とは全く対照的だ。そこではサンゴは光を集める共生藻に依存して生きている。その代わりに、このトワイライトゾーンでは、サンゴは水中のプランクトンを濾過してエネルギーを得ている。この隠された世界の魚たちも派手な色彩をしている。ロシャ氏らは、鮮やかな紫と青の種の一つを、ブラックパンサーの隠れた故郷ワカンダにちなんで、 Cirrhilabrus wakandaと命名した。

なぜ魚があんなに暗い環境でもこれほど色鮮やかに見えるのか、その謎を解き明かすため、私たちはロシャ氏に話を伺いました。カリフォルニア・アカデミーの標本コレクションを収蔵する金庫の裏側を覗いてみました。上のライブ配信では、ロシャ氏がお気に入りの標本をいくつか紹介してくれています。深海アンコウ(動物界で最も奇妙な生殖システムを持つ生物に私が投票します)や、絶滅したメガロドンの巨大な歯などです。また、カリフォルニア・アカデミー(クモ学者とのライブ配信はこちら)やモントレーベイ水族館のマスターアクアリストによるライブ配信は、Facebookページで随時配信していますので、ぜひご覧ください。


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マット・サイモンは、生物学、ロボット工学、環境問題を担当するシニアスタッフライターでした。近著に『A Poison Like No Other: How Microplastics Corrupted Our Planet and Our Bodies』があります。…続きを読む

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