スタートアップ企業のAccexibleは、話し方から前臨床段階のアルツハイマー病やその他の基礎疾患がわかる可能性があると述べている。

写真:ジェームズ・メイソン
世界中で何億人もの人々がアルツハイマー病やうつ病、不安症などの精神疾患に苦しんでいますが、これらの疾患は未だに診断が遅れたり、最適な介入が間に合わないほど手遅れになっているケースがほとんどです。スタートアップ企業のAccexibleは、特定の疾患の初期兆候が人の声に見られる(あるいは聞こえる)可能性があるという仮説に基づき、この状況を変えようとしています。
「Accexibleは神経科学、言語学、数学の交差点で事業を展開しています」と、同社のCEOであるカーラ・ザルドゥア・アギーレ氏は3月のWIRED Healthで述べた。Accexibleの製品は、コンピューター、アプリ、または電話でアクセスでき、話し方だけでなく、話し方の言語的内容も評価し、根本的な問題を示唆する可能性のある変化を特定する。アギーレ氏は90%の精度を約束し、わずか数分で結果が得られるという。このアプリは、一般開業医がスクリーニング検査として、神経科医が患者の病状の経時的な変化をモニタリングするために活用できるという。
同社によると、この技術は既に5つの市場で1万人の患者と40人の医師に利用されており、スペイン、コロンビア、英国で試験運用中だという。患者が記憶障害を訴えて来院した場合、医師はこの技術を用いてスクリーニング検査を行い、必要に応じて記憶障害専門クリニックを紹介し、さらなる治療を施すことができる。
「アルツハイマー病には、症状は目に見えないものの生物学的バイオマーカーが存在する前臨床段階があります」とアギーレ氏は語る。同社は、このモデルがアルツハイマー病患者の脳内に蓄積するタンパク質であるベータアミロイドのレベルを予測できるかどうかを研究している。アギーレ氏は、Accexibleが最終的に様々な健康状態を検知し、治療へのアクセスを迅速化できるようになることを期待している。

アミット・カトワラは、ロンドンを拠点とするWIREDの特集編集者兼ライターです。彼の最新著書は『Tremors in the Blood: Murder, Obsession, and the Birth of the Lie Detector』です。…続きを読む